笑いと免疫

笑いが免疫力を高めることが解り、病院・高齢者施設・介護施設などで、「笑い」を取り入れることが盛んになりつつある。

ただ笑いは個人の感性による。一人ひとり面白いと感じる感性が違うから、笑いを施設やグループに導入するには、個人へ配慮し、ある程度選択肢を与えるのが望ましい。笑いが押し付けや押し売りになってしまったら、意味がないからだ。一人ひとりの笑いの壺のニーズに応えるのは、意外と難しいと思う。笑いは多くの人が共有すると高まっていくので、複数人数で一緒に楽しむことがいい事でもある。人によって感性が違うので、漫才・落語・喜劇・バラエティ番組が必ずしも笑いを導くと考えるのも短絡的過ぎる。本にも、つまり読書にも笑いはあるし、ペットと過ごすことにも笑いが絶えないし、歌を歌うことにも笑いがあるし、身体を動かすことにも笑いがあるからだ。昨日も本を読んでいて笑わずにはいられなかった。別に、漫画でもコメディ本でも笑いを誘おうとした本を読んでいたわけではない。ただ感性がピッタリ合ったから、笑わずにはいられなかったのだ。
また、快に導かれる身体操作がある。快によって導かれた自発的身体運動は、自分の存在に対する喜びと笑い・笑顔を引き出してくれるのである。解りやすく言えば、赤ちゃんのような存在になれることである。赤ちゃんは、在ることと生きていることそのものに喜びを感じ、何ともいえない笑みを表現している。何もしなくても楽しくてしょうがない。楽しい気持ちが奥深くから溢れている。自分の存在そのものが楽しい状態。しかも、外側から与えられた面白さに感応した笑いではなく、これは内側(カラダの一番奥の方)から自発する喜びである。個人的な意見では、与えられた笑いよりも、次元の高い笑いだと思う。この素直な存在する喜びが自然治癒力や生命力を鼓舞しないはずはない。いわゆる「お笑い」を否定しているのではない。ただ、「お笑い」的なものだけが、笑いと勘違いされるのは寂しい感じがする。人間の文化や命はもっと深く広い。
体や心の痛みの治療というものに限った目的を超えて、生きている(息している)ことの喜びを体感できる『笑い』も広まって欲しい。
by somaticcoach | 2005-08-14 14:48