あるがまま

あるがままに身を任せる。
川に行って川の流れに身を任せてみた。流れに逆らうことなく浮かんでいると快が目覚めていく。ただただ気持ちが良い。川に飲み込まれてしまうのではないかという怖さも全くない。呼吸も大きく深い---その時の在り方に間違いはない証拠だ。大きなものに逆らうことの馬鹿馬鹿しさを身を持って体感する一つの方法だと悟った。自分はあくまでも自然界の一部に過ぎないのだと実感した。

温泉に浸かる。そこでも身を任せて浮かんでみた。この温泉の効用がどうだとか、~に効くとか、頭で処理されていく情報なんてどうでもいい。そこに本当に身を任せていれば、その温泉が自分のためになるのかどうか肌を通じて解る。それが、カラダの本音を聴き入れ、カラダを感じるということ。

どれ位の人が「あるがまま」の自分を体感したことがあるのであろうか?実は、誰もがあるはずです。頭を使いすぎる習慣を身に付ける前は、皆在るがままの存在でしか居られなかったのに・・・。

運動を手段として使っても良いのだが、形式に拘り重視したスタイルのエクササイズでは到底たどり着けない奥の深い世界がある。私は運動学的な「感じる」ことには興味がなくなってきた。在るがままを感じれない人には経験できない世界をカラダ全体で体感する。最近そういうスタイルのないスタイルのものを取り入れて、新しい世界が拓けてきている。自分のカラダは何処の次元にまで飛躍してくれるのであろうか。次のレベルの在るがままは、どんな在り方なのであろうか?楽しみでならない。
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# by somaticcoach | 2005-08-03 00:09 | Somatics

手足の進化

爬虫類においては手足の機能に大差は見られない。ワニを例に取ってみても、形や働きは前足後足共に同様で、前後の足を独立させて使うことはない。
四足の哺乳類では少しずつ機能細分化が見られ、前足をより器用に使うことができる。後ろ足から独立させて、前足で食べ物や獲物を抑えたり、物を引っかいたりすることが出来るようになる。
霊長類では更にそれが進むが、手と足の形はあまり変わらないし、手と足を同様に用いる習性が残っている。
人類になって、完全に二本足での機能が確立することで、手と足の機能が高度に区別されてきている。足の発達によって直立二足歩行を獲得し、手を完全にフリーの状態にできることが、手の更なる発達という進化を手に入れる要因になった。足が手の自由をもたらしたのである。人類の手にだけ身についた『対立(親指先と他の四本のそれぞれの指先を合わせて、つまむように働かせること)』という特有な機能も生まれた。
このことから分かることは、足の機能を低下させることは、手の退化を呼び起こすことに繋がっていく。立つ・歩く能力が弱くなると、手の働きも弱化の道を辿り進んでいくことになる。
以前にも述べたが、人間としての身体を一生涯間に合うようにするには、つまり、満足させるためには、足を満たして足を発達させることが何より欠かせないのである。
手足にはそんな関係がある。立つ・歩く能力の弱っている現代人は、手の衰えという宿命も背負うことになる。
あなたは手足に対してどういう在り方を選択しますか?
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# by somaticcoach | 2005-08-02 03:51 | Somatics

meme

meme(マイム)=ここでは「思い込み」とでも訳しておきます。
私達は、自分が慣れた機能を何の差し支えなく日々果たすための思い込んだ基準(マイム)がある。自然の機知は、私達の便利さに偏った思い込みに塗り替えられてゆく。勿論、文化によって素晴らしい(ポジティブな)マイムもあるが、思い込みによる生活が自分のカラダや心を蝕んでいくものも多い。たとえそうなっても、自分のマイムにどっぷり浸かっているほうが楽なのだ。痛みを伴おうとも、変化していく勇気よりも、慣れ親しんだ痛みの中に生きるほうが数倍楽なのである。
慢性痛を持った人の中には、頭では痛みから解放されたいという願望を持つが、痛みと言うアイデンティティを自分の中で確立してしまうと、自分と痛みは切り離せなくなってしまう。痛みを持つ自分のことを語ることが自分の第一主張になる。自分の過去に負った傷のことや自分の運の悪さとかダメな自分のことなど被害者としての立場の話ばっかりする人も同じである。Caroline MyssはWoundology(wound=傷 から派生した言葉)と呼んでいる。最初に人の関心を煽って、注目されたり、人から気遣ってもらったばっかりに、このようなマイムが身についてしまう。いつしか傷を舐めあうだけの仲間の集合体も生まれる。
傷を語ることや他人とシェアすることは、なんら悪くないし、傷を癒す大切なプロセスである。しかし、何年経っても、自分の負った傷の中でしか生きられない偏った人生を過ごすことやそれによって周りの人を操ることは、治癒のプロセスでも癒しもない。

Caroline Myss(著)Anatomy of the spirit をお薦めします。日本語版も出ているはずです。
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# by somaticcoach | 2005-08-01 09:22